乗り換えアプリを「リデザイン」してみる(前編)

デザイナーの清水です。

アプリ開発の現場において、同じ目的を持ったアプリが次第に似たようなUIになっていく、ということがしばしば起こります。
リリース後にお互いをベンチマークしていて、いいとこ取りしてアップデートを続けていくとそうなってしまうのかもしれません。 また、ユーザー数が多ければ多いほど「ユーザーが使い慣れている」という優位性から、斬新なUIの提案は通りにくく、 結果似たり寄ったりなものばかりが世に出ていく、という流れがあるのも事実です。 あまりそういった風潮が支配的になると、新しいものを提案する能力が鈍っていってしまいます。

そこで今回は、上記のような事情を度外視して、既存の競合アプリのUIにとらわれない新機軸のUIを提案するデモンストレーションを行ってみたいと思います。

テーマは乗り換えアプリ

今回選んだカテゴリは乗り換えアプリです。
理由は3つあります。
・どれも似通ったUIである
・首都圏の社会人の大半は乗り換えアプリを入れていると仮定すると、この記事を理解してもらいやすい
・筆者自身、乗り換えが苦手なため、実際的な提案ができるため

ここからは他のユーザーにアンケートを取って洗い出した改善策からクリティカルなものを抽出していきます。

社内で一番使われている乗り換えアプリはジョルダンの乗換案内

Q.普段使っている乗り換えアプリを教えてください。 kekka1.png ※社内アンケート調査の結果

1位 ジョルダン 乗換案内・・・62.5%
2位 乗換NAVITIME・・・25%
3位 Yahoo!乗換案内・・・12.5%

上記3社以外は挙がりませんでした。
「乗り換えアプリ」でGoogle検索した際のヒット上位と同じ並びになりました。

3つのUIの共通ポイント

早速3つのアプリを見比べてみます。 ui.png 大きな機能は

出発駅
↕︎
到着駅
時間を選択
検索

というようにすべて共通となっています。 仮に新規参入する業者がいた場合、このUIを手本とする意見は多いと思います。
もちろん悪いUIではないし、スタンダードな考えです。
これらを手本として制作してもユーザーからすれば問題はないかもしれませんが、新たな価値を提供できればユーザーの期待を上回る上質な体験を生み出せます。

続いて、よく使う機能や不要な機能をリサーチします。

優先するべき機能と不要な機能を仕分けする

Q.経路検索以外で、よく使う機能は何ですか?
特になしが90%。
※社内アンケート調査の結果

その他、終電検索という意見がありました。
多くのアプリではナビゲーション部分に路線図などの機能を入れていることがありますが、今回のアンケートの結果に限って言えばまったく使われていないようです。
アプリへの期待は経路検索に集中していました。
そのため、路線図・時刻表・運行情報・マイページなどの機能は下層ページへ格納するか、デザインとしてはプライオリティを下げても問題ないと判断しました。

時間指定はシーンによって様々

Q.時間指定でよく使う項目を教えてください。(複数選択) kekka2.png ※社内アンケート調査の結果

時間指定に関しては上記4タイプに分かれました。
到着時刻と現在時刻が若干多いものの、利用シーンによって使い分けるというのが一般的なようです。
ビジネスシーンでは到着時刻がベースとなっていると考えられます。

駅指定は入力や履歴が使用され、GPSは使用されていない

Q.駅を何で指定しますか?(複数選択) kekka3.png ※社内アンケート調査の結果

入力方法に関しては、2通りに絞られていました。
GPSやお気に入り登録などを利用した検索はしていないようです。
この結果を受け、履歴を中心としたUIにできたらおもしろいのではと考えました。

後編では実際にコンセプトデザインとして作成します。

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